機械学習に便利な「Googleコラボ(Google Colaboratory)」ですが、欠点があるとすればグラフに日本語が使えないという点です。
ですが実は簡単な設定で日本語が使えるようになります。
このページでは、Googleコラボのグラフで日本語を使えるようにする方法をご紹介します。
googleコラボのグラフでは日本語が使えない
通常の状態でグラフに日本語を表示するとこんな感じになります。
日本語が文字化けして「□(豆腐)」が表示されてしまっています。
Googleコラボの日本語化方法 その①
1つめは日本語フォントをインストールし、matplotlibで日本語フォントを指定する方法です。日本語を使用する度に日本語フォントの設定が必要なので、やや手間がかかります。
日本語フォントのインストールとキャッシュクリア
まず下のコードを実行して下さい。
# 「IPA」フォントをインストール !apt-get -y install fonts-ipafont-gothic # matplotlibのキャッシュをクリア !rm /root/.cache/matplotlib/fontlist-v300.json
※matplotlibのバージョン3以前では、キャッシュファイルは「/root/.cache/matplotlib/fontlist.json」という名前です。
ランタイムを再起動
コードの実行が終わったら、ランタイムを再起動します。
メニューの「ランタイム」から「ランタイムを再起動」または「再起動してすべてのセルを実行」を選択します。
これで日本語が使えるようになります。
matplotlibでの日本語フォントの指定方法
グラフに日本語を表示する時は、同時に日本語フォントを指定します。
jp_font = {'fontname':'IPAGothic'} # 日本語フォント設定を作成 ax = s1.plot(figsize=(10,5)) ax.set_title('折れ線グラフ', fontsize=30, **jp_font) #フォントを指定
コードを実行した結果は下のようになります。
日本語が表示されるようになりました。
Googleコラボの日本語化方法 その②(おすすめ)
方法①では日本語を使用する度に日本語フォント指定が必要なため、やや手間がかかりました。こちらの方法では、毎回日本語フォントを指定しなくても日本語を使えるのでオススメです。
日本語化対応matplotlibモジュールをインストール
matplotlibで日本語を使えるようにするモジュール「japanize-matplotlib」をインストールします。下のコードを実行して下さい。
pip install japanize-matplotlib
モジュールインポート&フォント設定
インストールした「japanize-matplotlib」をインポートし、seabornに日本語フォントを設定します。下のようにコードを実行して下さい。
import pandas as pd import matplotlib as plt import japanize_matplotlib #日本語化matplotlib import seaborn as sns sns.set(font="IPAexGothic") #日本語フォント設定
これで日本語が使えるようになります。
日本語の使い方
こちらの方法では特に設定は必要ありません。通常と同じようにコードを実行して下さい。
ax = s1.plot(figsize=(10,5)) ax.set_title('折れ線グラフ', fontsize=30)
実行結果は下のようになります。
このようにコードはそのままで日本語が使えるようになりました。
コメント
有益な記事を、ありがとうございます。
以下の記事を書く際に、参考にさせて頂きました。
https://qiita.com/ka201504/items/b66fb18a40db5ced406b
神田裕也さん
コメントありがとうございます!
参考になって良かったです^^